
有田を離れて、この地を見てみると磁器発祥の地と
言うものの、泉山は忘れ去られ過去の遺産と化し、研究者も居らず「泉山では、焼き物は出来ない。もう掘り尽して
成形できる磁石は無い」と結論付けていました。研究機関の研究者も学芸員も、窯業関係者もしかりの状態でした。
では、と思い調査を進めると、泉山磁石場に興味を持ち、
国内の地質学者など、多くの人が場内に入り研究していたのですが、資料が存在しないのでした。自分もそうですが
使用している鉱物が何なのか?素材の基本すら知らない事
に気づきました。
1616年に泉山が発見され、名も無い地が一躍、脚光を浴びた町で陶磁器製造に関わる者として、恥ずかしくなり、まして自分が生きている中に、400年が廻ってくる事もあり
何かに、突き動かされる衝動に駆られたのでした。
通常の仕事をしながらの事で、目標を決め6年の歳月は、あっと言う間でしたが、どうにか辿り着きました。碧翠工房の自称、陶工(西原章)の研究が全てとは思いませんが
1つの指針にはなると、自負しています。
如泉会 ”こんこんと、湧き出る泉の如く、尽きる事のない探求心”